昨日の夜、友人にメールをした後で、本当にうまいラーメン店を目指したくなった。すぐさま家に戻り、マシンを立ち上げ、馴染みの暗号を打ち込んだ。インターネットにアクセスするにも、一角以上の苦労を伴う。しかし、昨日の私は違った。すばやく、オンラインにアクセスすると自前のデータベースに入り込んだ。
無数のカテゴリーがある中で「とんこつ」のカテゴリーをクリックした。星の数ほど膨大にある情報。我ながら、このデータベースをよくも作ったものだと一時の優越に浸った。しかし、「一刻はマネー」だと誰かが歴史の中で言い放ったように、その時の私にとっても一秒一秒が金の如しだった。というのは、次なる予定が迫っていたから。そこで、全ての神経を解き放ちデータベースの各項目をまさぐっていった。こういう卑猥な表現も、なぜか響きがいい。そうしているうちに自分の思う各合格点の満点に近いラーメンのフェイスが私の前に姿を現した。ラーメンとは一体なんだろうか。という哲学的な疑問も抱きつつ。
「ラーメン美八」。洒落た名前の店。そして、何ともいえないまぶいその存在感。口笛が自然と出て「これはたまげたな」とつぶやいていた。ネット上の画像を食い入るように見つめ、私は完全に虜になった。そして、無意識の中その店のアドレスと営業時間をプリントアウトしていた。
朝までの時間が待ち遠しい。布団に入りながらも、胸の高鳴りは一向に収まることがない。再度、マシンを立ち上げると共に美八のラーメンを確認する。そうこうしているうちに眠りに落ちた。
早朝、いつものように私はコンパス片手に飛んでいた。美八を目指して。世界の建物が線になるくらいのスピードで飛びたくもあり、怖さもあった。めぐりあえないのではないかという怖さとはいつも隣り合わせだ。そんな中で「ラーメンのほうから好かれることが大事」との至言を思い出した。
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