コロンビア大学の教授が「選択」について心理学、経済学、生物学、哲学など多角的な見地から論じた書である。人や動物が如何に選択するかという実例が実験の結果を用いながら紹介されている。読みすすめるうちに、前講で解き顕されなかった答えが見えてくる。ある意味、RPG的な要素も孕んでいると認識した。ここに書かれた内容はさることながら、著者のアイエンガー教授がコロンビア大学で教鞭をとるまでに、どのように学んだかが最も興味深く思えた。このことについては、表現はされていない。なぜなら、彼女は目が見えないから。文献をあたるにしても、音声でそれが表現されているか、点字で表現されてるかなんらかの目を使わない方法で学ぶしかない。しかも実験の中には色の実験なども多く含まれているし、画像を使った実験も多い。ともあれ、物凄い労苦を乗越えながら「選択」という分野の研究を推し進めているに違いない。

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